|
|
|
平成十二年(2000)十二月六日午後、名古屋市蓬左文庫へ資料集めに行った。初めは名古屋市鶴舞中央図書館に行くつもりだったが、伯父が蓬左文庫(ほうさぶんこ)を進めてくれて、わざわざ蓬左文庫勤務の下村氏を紹介してくれたので、蓬左文庫に行くことに決めた。 蓬左文庫は徳川美術館と同じく徳川園にある。蓬左文庫は徳川家康が第九子の尾張徳川義直に多数の蔵書を与えたのに始まり、戦後になって名古屋市に寄贈されたという。尾張藩が集めた資料等も蓬左文庫に保管されているという。 なお、「蓬左」とは、名古屋のことを言う。昔、名古屋城は別名を蓬左城、鶴ヶ城、亀尾城、柳ヶ城、楊柳城などと言ったらしく、「蓬左城」が特に使われたという。
この日の一番の目当ては『士林泝』の原文を見る事だった。初めは30分位調べて帰るつもりだったが、あまりにも多くの資料が集まっていたので、午後1時過ぎから閉館の5時直前までここで資料を集めた。 資料のコピーは蓬左文庫勤務の方がやって下さるのだが、コピー代はA4サイズで一枚25円、B4サイズは一枚30円とちょっと高い。でも資料はとても揃っているので、合計82枚のページをこの日コピーした。 この日入手した資料は下の通り。
『士林泝』は尾張藩士系譜集成で、江戸中期までの尾張藩士の系図が集められている。初め、『士林泝』は活字化された、名古屋叢書続編『士林泝』だけをコピーするつもりだった。ところが、蓬左文庫の方に、名古屋叢書続編『士林泝』と名古屋蓬左文庫蔵『士林泝』に多少違いがあることもある、と教えていただいたので、渡辺半蔵家と渡辺新左衛門家のところ(一緒に書かれている)は両方コピーさせて頂くことにした。その方のお話では、名古屋叢書続編『士林泝』は編集に当たって、蓬左文庫蔵の『士林泝』ではなく他の『士林泝』を元にした、という。実際に後で気付いたのだが、名古屋叢書続編では「渡辺新左衛門綱忠」までの新左衛門家の系図が、蓬左文庫蔵のものでは綱忠の子の新左衛門董綱の代まで記されている。
この日は思ってもみなかった程、沢山の資料を集めることが出来た。下村氏を始め、蓬左文庫のお世話になった方々にお礼が言いたい。
|